大人の科学・大江戸からくり人形

　江戸時代の古文書から、その機構を再現した“茶運び人形”。捧げ持ったお盆の上に茶碗を置くとすり足でお客様の前まで歩いていき、お辞儀をします。そこで茶碗を取るとピタリと止まり、再び茶碗をのせるとクルリと向きを変えて、元に戻っていきます。
　ゼンマイの動力だけで、これだけの動きをこなす、ロボットの原点ともいえる人形です。
　自分で組み立てれば江戸のテクノロジーを実感することができるでしょう。
　組み立て済みのものも着物を着せる前は、その動きのしくみが見えるので、機構がよく理解できます。