1−2.リンド・パピルスのパズル |
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紀元前17世紀にエジプトで書かれた数学の本、リンド・パピルスの中に[1]のように書かれている部分があり、これはこう解釈されている。 「七軒の家で、七匹ずつネコを飼っている。ネコは七匹ずつネズミをとる。ネズミはムギの穂を七本ずつ食べる。ムギの穂からは七ますずつのムギがとれる。これらの数を合わせるといくつになるかな? 答は19607」 数字のパズルとしては、これが世界最古のものだろう。 「七人の老婦人が、ローマに旅行した。婦人はおのおの七ひきのラバを持ち、ラバはそれぞれ七個の袋を運ぶ。それぞれの袋には七個のパンがあり、そのパンには七挺のナイフがあり、それぞれのナイフには七個のさやがある。ここに数え上げたすべての名称の和はいくらか? 答 137256」 だが、現在まで伝承されているマザー・グース(イギリスの伝承童謡)の中にも、次に示すような同系のものがあるのはもっと興味のあるところである。[2]はこの童謡を描いたアイルランド製の絵はがきである。 セント・アイブスへの道すがら、 ただし、これはなぞなぞであって、パズルではないことに注意していただきたい。答は一人である。つまり、セント・アイブスへ向かっているのは私だけで、「七人の妻を連れた男」はセント・アイブスからやって来て、私とすれ違ったのである。 「九九九羽のからすが、九九九箇所の浜で、九九九声ずつ鳴いたとすると、全部で何声鳴いたことになるだろうか。 |
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