1−26.四色問題 |
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「地図に描かれた各国のうち、境界線を共有する2国は必ず異なる色で塗り分けるものとすると、最低何色の色が必要であろうか」という問題をいう。1点で接しているだけの2国や、全く接していない2国は、同色で塗って差し支えない。 その間にハプニングも起こった。マーチン・ガードナーが、『サイエンティフィック・アメリカン』1975年 4 月号の「数学ゲーム」欄に載せた記事が原因だった。それは「なぜか世間の注意をひかなかった6つの衝撃の発見」と題するもので、その中に四色問題の話題も含まれていた。つまり、5色ないと塗り分けることのできない図形が見つかったという記事で、[2]のような図形が掲載されたのである。 その後1976年に、イリノイ大学のウオルフガング・ハーケンとケネス・アッペルが大型コンピュータで1,200時間かけて、すべての図形が4色で塗り分けらることを証明し、この問題の決着をみた。 |
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最後にこれと関連した問題を考えて頂こう([4]-A,B)。2人で交互に地図を1区画ずつ塗っていって、塗れなくなった方が負けというゲームがある。ただし、すでに塗っている区画と線で接している区画は塗ることができない。問題の図形で、先手が必ず勝つためには、どのように塗っていけばよいだろうか。 |
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