1−11.碁石拾い |
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これは碁盤の上にいろいろな図形の形に置かれた碁石を順に拾い尽くす遊びで、拾い方の規則は次のようである。
最近、このパズルはパズル雑誌『ニコリ』でもよく出題されて、若いパズル・ファンにも割合知られるようになったが、その起源は意外に古く、環中仙の『和国知恵較』(1727)や中根彦楯の『勘者御伽双紙』(1743)等にその問題を見ることができる。 |
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ここで碁石拾いの解析法について少々述べることにしよう。[3]はその説明用の例題である。この図でもしKに石があったとすると、この石からはどの石へも行くことができない。こうした石を「孤立の石」と呼ぶ。問題に最初から孤立の石があるはずはないが、拾っていく過程で孤立の石が生じることはままある。こうなると全部拾い尽くすことは不可能となるので、もう一度拾い直すしかない。 |
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