3−3.ブラックボックス |
||
ブラック・ボックスは、1977年ころにイギリスのウォデイントン社から発売された2人ゲームである。知名度は高くないが、パズルとして魅力的なゲームだと思うので、ここで紹介したい。
解答者は光を当てる箇所を指定し、出題者は光がどこに抜けるか、あるいは吸収や反射されるかを知らせる。それをくり返して、示された数のボールの位置を全部当てるのである。しかし、ことはそう簡単ではない。次の図を見てほしい。 2に当てた光線は、23に抜けている。これはその間に何の障害物もないように見えるが、実はそうではない。また5に当てた光は吸収される。だから5の正面にボールがあるように思いがちである。しかし、この図のように1回曲がって吸収されることが少なくない。12からの光が反射されるのも同様である。こうした可能性も考慮に入れて判断しなければならない。 そこで問題。次の図において●からの光は吸収、△からの光は反射されるものとし、Aからの光はA'に抜け、Bからの光はB'に抜けたとすれば、5個のボールはどこにあるだろうか。 問題:5個のボールの位置は? |