3−15.パソコン・パズル |
パソコンの発達に伴って、1970年代の後半から、多くのパズル・ソフトが現れた。初期のころのものには、マスター・マインド、ハノイの塔のように、既存のパズルをパソコンで楽しむものが多かったが、中にはシューティング・スターのような新しいパズルもあった。シューティング・スターは、3×3のます目のいくつかに明かりがついている形からスタートして、適当な変換を行って、中央を除く8箇所に明かりがつくようにするパズルである。 変換は、ます目を指定することによって起きる。
次の図は中央だけに明かりがついている形からスタートした場合の解答例である。
その後、パソコンの発達に伴って、多数のパズル・ソフトが売り出された。その多くは「ロードランナー」や「テトリス」で代表されるような、パズルとアクションゲームを組み合わせたアクション・パズルであるが、純然たるパズルもある。それを代表するものは、何といってもシンキング・ラビットから1983年に発売された「倉庫番」だろう。 これは倉庫内に乱雑に置かれている荷物を、倉庫番に所定の位置に片づけさせるパズルであるが、
という制約がある。 このパズルは非常な好評を博し、次々に続編が作られた。次の図は最初の版の最初の問題である。
田の字のように描かれているのが荷物で、黒い点が6個並んでいるのが荷物を片づける所定の位置、黒い人型が倉庫番を示している。このパズルは、パソコンがなくても、問題図を紙に描いて、コマを動かす方法でも楽しむことができる。ひとつやってみて頂きたい。 |