3−18.グラスパズル |
従来、グラスパズルという分野があったわけではない。その分野を開拓したのは東洋ガラス社長(当時)の佐伯邦男である。1988年以来、東洋ガラスのパズルシティの名で市販されたパズルは今までに50種類を越えている。 まずインポシブル・パズル。制作不可能と考えられるような作品で、最初に作られたのが右のものである。 不思議なごえん これに関連するもので、容器の中で立体(たとえば6本組木)を組むパズルもあり、完成すれば2度と出せず、インポシブルな感じになるものもある。これは瓶の中で船を作るボトル・シップを考えてもらえばいいだろう。 第二は容器詰めパズル。これは所定の容器に与えられたものをうまく詰め込むパズルで、木の箱に立体を詰める「バック・イン・ザ・ボックス」っはその代表的なものだが、ここでは木の代わりに、ガラス容器を用いている。ヒット作はコップに9個のうめぼしを詰める「うめーくつめて」であるが、その後、みかんをブランデーグラスに納める「みかんせい」や、とうもろこしの輪切りをコップに詰める「おもろこし」等、これも多数のものが作られている。 第三はパズルゲームや手先の器用さを競うデクステリティ・パズル。パズルゲームとしては、ソリテアやタリホーがある。その他、グラスを用いた知恵の糸、ガラス皿を用いた各種のパズルなど、バラエティに富んでいる。パズルの監修にはパズル研究家の芦ヶ原伸之が当たっており、パズルとして完成度の高いのも魅力の一つである。 |