箱詰めパズルは大きく2つに分類されます。「必ずグリッドに沿って箱詰めするもの」と「グリッドに沿わないで入れる解があるもの(グリッドがないものを含む)」です。グリッドとは、辞書では格子と出ています。解きやすいように枠と内部の点線(実線の場合もあり)が描かれていて、必ずその線に沿うように置く場合を「グリッドに沿って置く」と言います。
一般的な箱詰めパズルはほとんどがグリッドに沿って置くタイプのもので、ボクの発表もほとんどがそのタイプです。パズル作品のコンペティションではグリッドに沿わないものが多く見られます。そのタイプのものはピースを置ける場所が無限なので少ないピースでも難しくなる傾向があり、比較的上級者向けになります。
今回紹介の作品はその名の通り、「グリッドに沿わないで入れる解があるもの」です。グリッドに沿わないで入れるのは1ピースだけなので、そのことを意識しなくても解くことは充分に可能です。ヒントを書きすぎたかな?
作る場合は遊びをなるべく小さくしてください。そうしないと別解が生じます。厳密に言えば箱の長さの1%以下の遊びであれば別解は出ないのですが、それは面取りをしない場合です。45度にとがった部分があり、やはり面取りはしていただきたいのでもっと遊びを小さくする必要があります。
2015年1月29日考案と書いたことがありますが正しくは2013年10月22日考案でした。
ちなみにこの問題のコンセプト(詳しくは解けた人にしか言えない)を満たすものはこれだけです。
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