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ワンダーランド
ジャグラー小田原の箱詰めパズル天国

第3回 パリティデビル

2001.9.1

「パリティデビル I 」

問題:
 2×4×4にすべて入れる

 箱詰めパズルの話をするとき、よく話題になるパリティ理論(パリティチェック)(→「箱詰めパズルの基礎知識」参照)。ペントミノで長方形をつくるとき、慣れた人なら「U」と「X」の相性が非常にいいことを知っているので、まずは「U」と「X」を組むことが多い。パリティ理論を使って「U」に「X」がはまりえないものをデザインできないものかと考えました。

 コンセプトは、

1,「U」に「X」がはまらない場合のみ、解がある。
2,ユニーク解である。
3,全体の単位数はなるべく少なく。

 最初にできたものは2×4×5に入れるのが目的の40単位もの(パリティデビル II )でした。最後に図を載せました。それから約1年が過ぎてもう一度考えてみたら、もっと小さいものができることに気が付きました。それが「パリティデビル I 」です。普通はあとで考えたものが II になるのですがここでは逆に命名しました。
 I も II もチェッカーにしたときの白と黒の差(パリティの差)を数えて書き出し、白黒同数になるようカップリングすると「U」に「X」をはめたとき、解がないことがわかります。

 I も II も難しくなるように選んだだけのことがあり、どれか1ピースの単位立方体を1つずらしてパリティを変えると例外なくすべて、解数が極端に増えることを確認しました。 I も II も「X」を「F」に変えたときが最大で、 I が232解(232倍) II が814解(814倍)ありました。

「パリティデビル II 」

 問題:2×4×5にすべて入れる

 なお、今回「パリティデビル I 」を期間限定販売(2001.9/1〜10/31)します。意外に難しいという点はお奨めですが問題が3つしかないのが難点です。「パリティデビル II 」の市販の予定はありませんが、イベントなどの時に遊んでもらえるようにするつもりです。

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