イージーキューブは約15年前、第12回で紹介済みなのですが、この15年間でたくさんの市販品が出ましたし、問題もたくさん作りましたので色々と書いておきます。
今年の2月2日に、イージーキューブセット(セットとは、その内の何ピースかではなく、全てのピース)でできる2軸対称形が全48種だとわかりました。それはパズル解きソフトの使い方を色々と工夫してやっと解くことができたのです。その中でユニーク解は3つありましたが、さらに穴なしとなると下記の図1の1つだけで、解き心地のいい問題です。
もう1つだけ紹介しておきます。ネジの頭同士をくっつけたような形の図2です。
立体の4軸対称形は、まだ調べ尽くしていないので今後の課題です。1番美しい形はもちろん立方体ですが図3の形も美しい! ちなみに9オミノ(正方形を辺同士ずれることなく9個つなげた形)の3階建ての対称形は全て調べ、78種で解がありました。かなり前のことですが「図4がユニーク解」という発見は興奮しました。
「イージーキューブ」を訳すと「易しい立方体」であり、その名の通り立方体を作るのが易しいです。解は543通りもありますから。この作品、平面問題だけでもものすごく遊べます。ここ数年はその平面問題のみのタイプがたくさん出ています。名前はそのままなので平面しか遊べないイージーキューブには「どこがキューブやねん!」とツッこんでください。
対称形の問題をたくさん作るには偶数単位が有利ですがイージーキューブは奇数単位。でも27単位は絶妙にたくさんの対称形問題を作ることができる単位数だったのです。特に枠が5×7の場合です。35-27=8なので8個の黒マスを配置するのですが、これがとんでもなくたくさんあるのです。まだ、はっきりとした数がわからないのですが3000問くらいありそうなのです。ユニーク解問題はその1割くらいありそうです。早く、それをまとめたいと思っているところです。
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