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ワンダーランド
ジャグラー小田原の箱詰めパズル天国

第6回 Nペンタキューブ

2001.12.1

 ×25= N−25 

 前回は同一ポリキューブの箱詰めパズルの中で最も多くの長方形・直方体ができるものを紹介しました。今回紹介するNペンタキューブは「初心者は決して手を付けないでください」という注意書きを付けたいくらい難しい問題が含まれています。
 上図左側の形をNペンタキューブといいます。石野恵一郎さんのホームページによると、25個までの素な直方体は以下の9種で解があるとのことです。

個数サイズ 解数
82×4×52
102×5×51
122×5×66
142×5×74
182×5×945
222×5×11495
243×4×103
243×5×83
255×5×54
 
次の形は芦ヶ原さんが発表された“DEVIL N”という作品です。
134×4×4+14
 
次の形はボクが考えました。
245×5×5−5 3

 この表、完成してみれば「Y−25」と同じく11問になりました。
 この表で注目してほしいことの1つめは2×5×○という形がたくさん出ていることです。2×5×4、5、6、7ができるということは厚紙で1面だけない2×5×4の容器を2つつくり(1つは紙の厚み分、大きく作る)箱をスライドする事により、その4種のサイズができるという、アーモンドチョコレートの箱みたいなのができるのです。
 それを作ったらもう、人に見せたくてウズウズすること間違いありません。この4問だったらそんなに難しくないので、初心者にいいかも知れません。

 この表で注目してほしいことの2つめは解の少ないものが多いことです。前回のYペンタキューブで5×5×5をつくるには1264通り、24個を使う穴あき立方体は306解あるのです。そんなわけでこのNペンタキューブはYペンタキューブよりもずーーーっと難しいのです。日経サイエンス社の「悪魔のパズル」というハードカバーの本の40ページに、このNペンタキューブのパズルについて書かれてあります。デイヴィッド・クラナーという研究者はNペンタキューブ25個で5×5×5をつくるのに6年間かかったそうです。

この「N-25」の販売を開始しますのでよかったら買ってください。
ジャグラー小田原の箱詰めパズル天国のご意見・ご感想を小田原充宏までお寄せください。

●販売商品
N-25
3850円(税込)

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