ボクが作るパズルは難しすぎて一般向きでないとよく芦ヶ原伸之さんに言われますが、難しいのばかり作っているわけではないことをアピールしたいこともあって、一般向け箱詰めパズルのナンバーワンを目指し、考えたのがこの「プレイナー36」です。
●ピース構成
8ピースあり、各ピースにはアルファベットの名前が付いています。立方体が5つくっついたもの(ペンタキューブ)は大文字、4つくっついたもの(テトラキューブ)は小文字で書く決まりになっています。
●遊び方(問題用紙より)
問1(平面問題)8つのピース全部を、正方形に納めます。147解。
納め方の一例
問2〜6(平面問題)問題用紙の上に8つのピース全部を置きます。
(例)問5 10解
問7〜12(平面問題)問題用紙の中の黒く塗られた部分にその形のピースを置き、残りのピースを回りに置いて正方形に納めます。この6問は全て解が1つしかないパターン(ユニーク解)です。
(例)問7
問13〜27(立体問題)6つのピースで3×3×3の立方体をつくります。
問13 Fとnのピースを除いた6つのピースでつくります。(108解)
問27 Pとlのピースを除いた6つのピースでつくります。(1解)
問28〜31(立体問題)7つのピースで2×4×4の直方体をつくります。
問28 oのピースを除いた7つのピースでつくります。(6解)
問32〜51(立体問題)8つのピース全部で問題用紙にある立体をつくります。
(例)問51
●デザイン(ピース選択)とその問題について
全部が正方形に入り、中級問題ができるものとなるとやはり6×6の36単位が必要になります。たくさん遊べるためには3×3×3を作る問題を入れるべきでしょう。そこで4−オミノと5−オミノを4個ずつにする事が決まりました。
4−オミノは3×3に入るのが4つしかないのであっさりピースが決定しました。
5−オミノは3×3に入るのが8つあります。たくさんの問題をつくるためになるべく使いやすいものを選ばないといけません。この8つは使いやすい順にP,U,V,F,T,Z,W,Xだろうと長年の経験でわかっているのでそのベスト4にしました。念のためFをTやZにしたものでも3×3×3などの解数調べをしましたがやはりそのベスト4には及びませんでした。FをTやZにしたものが特に良くないのは3×6が同時に2つ作れる解があることです。これができるということは1度に6×6、3×12、2×3×6が作れたことになり、2問損するわけです。
これでピースが決まり、問題作りに入ります。6×6をつくる問題で、あるピースをある所に置くと解が1通りしかないものが6問、その他の平面問題が6問、2個除いて3×3×3をつくるのが15問。1個除いて2×4×4をつくるのが4問、全ピースを使った立体問題が20問の計51問用意しました。ラストの問51は、もう少しで上級の仲間入りというくらい難しいと思います。36単位までの箱詰めパズルの中では最も楽しめるピース構成だと思います。
★最後にここだけの問題を出しましょう。nを除いてnの2倍体(右図)を作ってください。(4解)
わからないパズル用語がありましたら箱詰めパズルの基礎知識をご覧ください。