ボクが中学3年の時、「数理パズル」(池野信一・高木茂男・土橋創作・中村義作 著 中公新書)という本を見つけ、熱心に読みました。たくさんのパズルについて4人の著者が研究の成果を惜しげもなく発表している名作です。中でも特に心ひかれたのは土橋創作さんが書いた「同形ポリオミノのパズル」でした。これは同形ピースを使って長方形・直方体をつくることに関して書かれてあり、形とその形で作ることができるサイズが一覧表になっていました。その中で群を抜いて多くのサイズが書かれてあったのが今回紹介する「Yペンタキューブ」だったのです。
×10=
その本には、平面が10個の5×10から228個の12×95まで24種、立体では12個の2×5×6から30個の2×5×15まで10種の素な長方形・直方体(同じピースでできた長方形・直方体に分割できないもの)が可能だと書かれていました。現在、石野恵一郎さんのホームページで、かなり解明が進み、25個までの素な長方形・直方体では以下の10種で解があるとのことです。
個数 | サイズ | |
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10 | 1×5×10 | |
12 | 2×5×6 | |
12 | 3×4×5 | |
16 | 2×4×10 | |
16 | 2×5×8 | |
16 | 4×4×5 | |
20 | 4×5×5 | |
22 | 2×5×11 | |
24 | 2×4×15 | |
25 | 5×5×5 | |
次の形だけはボクが考えました。 |
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24 | 5×5×5−5 |
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