「入れ子」を広辞苑で引くと、『箱などを、大きなものから小さなものへ順次に重ねて組み入れたもの。』とあります。子どもの頃、新聞の折り込みチラシで50段階くらいの「入れ子の箱」を作ったものです。最近の子ども達は、この箱を知っているかな?知らないのなら、是非、ボクが教えたいなぁ。
さて、20〜30年前に読んだパズルの本に、碁石で出来た6×8の長方形がありました。枠は黒石、内側は白石になっていて、どちらの石も24個です。同数になるなんて、面白いなと思いました(図1)。
ある日(2009年12月9日)その面白さを箱詰めパズルで表現したらより面白くなりそうだと気が付き、枠も内側も作ることのできるピースをデザインすることにしました。どちらもユニーク解(1解)になる駒組はいくつか見つかりましたが、そのうちのどれを採用すれば1番面白いだろう?としばらく悩んでいたのですが、ある2問を思いつくと、すぐにどのピースにするか、決定しました。その「ある2問」とは、図2,3です(ピースの色は無視)。これらは昔作った「入れ子の箱」っぽいのでピースと同時にネーミングも決まりました。特にこの図2の3重の入れ子は美しい。
ここまでの問題はどれも易しく、難しい問題が欲しい所。そこで「1片決め」です。「1片決め」とは、1ピースだけ場所を指定して置き、残りのピースを埋める問題です。それが5問。計14問あるのですが、何と、どれもユニーク解(複数の形を作る問題に於いて、それらの位置関係の違いは別解としない)でまとめることができました。前回に続き、これも自信作です。(「1片決め」問題を含む14問の問題は、販売商品に添付されています)
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