この作品は第3回「パズルオーディション」で優秀賞をいただきました。2022/7/14考案。
問題:
右の「解答となる詰め方」の通りにセットし、ピースを上下左右(回転はダメ)にスライドさせ、ピースを中央3×3部分に移動出来たら取り出します。全て取り出せたらクリア。1つのピースが動き続ける限り1手とすると最少手数は38手。
箱詰めパズル天国なのに今回はスライドパズルです。でも箱詰めパズルとしても遊べるのでまぁいいでしょう。
まずパッケージの通りに入れてから上記規則で動かして全部出してみてください。どのピースも1手で次々取り出せるのでパズルと言えないくらい易しいです。では本番です。「解答となる詰め方」にセットしてからやってください。4ピースまでは1手で次々取り出せます。しかし、5ピース目を出すのがとんでもなく難しいです。
4ピース目が出てから5ピース目を出すのに30手必要なのですが、一般的なスライドパズルより、すき間がとても広いですよね。ということは次の1手の動かし方がたくさんあるので、一般的なスライドパズルの30手の問題より、もっともっと難しいのです。
このピース群以外にももちろん、たくさん調べました。その中で「次の1ピースが出るまでの手数」はこれが「2番目に手数の多かったもの」の約倍の手数がかかる、とんでもない問題だったのです。いきなりこの超難問の前にその2番目のものを紹介した方が良かったかも。
この作品、実物を作るにあたり、回転出来ない機構にしたかったのですがかなり面倒であり、諦めました。あと、「穴が開いたふた」は作っているものの、実際にふたをした状態でピースを思い通りに動かすのは、指が入る工夫をしたとしてもとても困難であり、やはりふたをせずに遊んでもらうことになります。
「パズルオーディション」に応募の際、一応、2段階で解くパズルとしました。つまり、第一段階では「全て青面で箱に入れてください」としました。でもメインの問題はスライドであり、第一段階の解答を明かしても良いとも書きました。
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