ノットカラーマッチとは、同じ色が接しないようにすることですが、点接触を可とする問題と不可とする問題があり、必ずそのどちらなのか明記するようにしています。
上の問題はペントミノ12種を3色に塗り分け、ノットカラーマッチ(点接触不可)で5×12に入れる問題と6×10に入れる問題が共にユニーク解になる唯一の配色になります。6×10のユニーク解は71通りあり、その全てについて更に5×12を調べた所、この配色だけがユニーク解だったのですが、何と他の70通りは解がありませんでした。
ちなみに5×12のユニーク解は60通りありました。
ペントミノを3色以上に塗り分けた場合は点接触を可とすると解が出すぎる事が多いので点接触不可の問題が適しています。それとは逆に2色の場合は点接触を可としないと、全く遊べないと言っていいでしょう。
2色に塗り分けたペントミノをすき間のない長方形に入れる場合、解があるのは4×5と、この5×8だけです。奇数枚では不可能なので4×5の次は5×6を調べます。それは解なしだったのですが、5×6に解がないのだから5×8に解があるわけないと判断していたらこれが見つからなかったわけで、先まで調べて良かったと強く感じました。
この問題、ピースと色を指定しましたが、指定なしでも同じ結果(解答)になります。より難しい問題を解きたいならば指定のピースを見ずに解いてください。その際は同じ形のピースを2つ使わないよう、注意してください。
やっぱり8ピースではなく、全12種を使った問題が欲しいという場合、すき間(または白の1単位ピース)を作ることで可能になります。8×8(すき間4)の場合は46解。7×9(すき間3)の場合は6解あります。
最後にちょっと宣伝。(株)ハナヤマさんから先月発売された「PENTOMINO 2D+3D」は4色のペントミノですがその作問をしました。ノットカラーマッチ問題の5×6から5×12までの7問は順に指定のピースを加えるだけ(交換はしない)という制約があるのにかかわらず、全てがユニーク解です。それを見つけた時は興奮しました。是非、お買い求めください。
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