今回紹介するパズルは右図のパズル(「3ピース+1(仮)」)から発想されたものになります。
3ピースでできている正方形に正方形ピースを加えて並べ替えると少し大きな正方形ができます。パズルに慣れていない人にとっては「えっ、もう一つ入るの?」とちょっと不思議なパズルかも知れません。
正方形ピースの一辺の長さを1とすると左の3ピース正方形は一辺2√2なので面積は8。右は一辺3なので面積は9になります。
そして左図の「タングラム」と比べると大きな三角ピースが合同であり、これも同じように1ピース加えて少し大きな正方形を作ることができそうです。というわけで調べてみると上記の通り、たくさんの解がありました。直角二等辺三角形(アボロ)2つでできる形は全3種ありますが、ちょうどタングラムの中に全て入っているので今回のメイン問題「タングラムに1ピース加えて少し大きな正方形を作る」で遊ぶにはタングラムが2セットあればこと足ります。
箱詰めパズルの重要なコツは何度も書いていますが「なるべく大きなピースから入れる」です。というわけでタングラムの場合、大きな三角2つから入れるのがコツです。その配置は全6通り(左端図の「2つで正方形」の向き違いは別解としない)あり、その全てに「+1」のどれかが入る解がありました。どの「+1」ピースに解があるか、示しておきましたので解を見つけてください。
どうせならこれらタングラム+1の全10ピースを使った問題も欲しい。というわけで以下の問題を調べました。
ここでは、作る外形のサイズが同じならば中を組み替えても同じ解とします。解数等もし間違いが見つかりましたら教えてください。これらは手で解いています(パソコン等の機械を使わずに解く事)。
Q4.正方形を2つつくる(1解)
Q5.正方形を3つつくる(1解)
Q6.正方形を4つつくる(2解)
Q7.直角二等辺三角形を2つつくる(1解)
Q8.直角二等辺三角形を3つつくる(3解)
Q9.直角二等辺三角形を4つつくる(5解)
Q10.直角二等辺三角形を5つつくる(1解)
Q11.Q3. の平行四辺形を2つつくる(1解)
Q12.Q3. の平行四辺形を3つつくる(2解)
Q13.面積11.5未満の長方形に全て入れる(正方形ピースの一辺の長さを1とする)
あと、このパズルがちょうど同じピース組2セットになっているので、1セットで適当な図形を作ったら全部でその√2倍体を作る問題でも楽しめます。√2倍体が出来ない形を見つけるのが難しいくらい、ほとんどの形で可能です。右図は一例です。
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